2024.4.12
故白石徹先生の座右の銘『六然訓』について 六然訓(りくぜんくん)は、故白石徹先生が座右の銘とされていた言葉で、幕末・明治の政治家勝海舟も信奉したと言われています。私は生前、徹先生から直接ご教示いただき、今も深く心に刻んでいます。 全て大切な訓えですが、特に私は自処超然を自分への戒めとしています。 1.『自処超然』
(じしょちょうぜん)とは、自らのことに執着することなく、世俗にとらわれないこと。
2.『処人藹然』
(しょじんあいぜん)とは、人と接するときは相手の気持ちが和らぐよう心がけること。
3.『有事斬然』
(ゆうじざんぜん)とは、一旦事あるときは、切れ味するどく一気呵成に行動すること 。
4.『無事澄然』
(ぶじちょうぜん)とは、何事もないときは、静かな湖面のように澄んだ心でいること。 5.『得意澹然』 (とくいたんぜん)とは、上手くいっているときは、有頂天にならず心を落ち着かせること。 6.『失意泰然』 (しついたいぜん)とは、失意のときこそ、うろたえず落ち着いて事態に対処すること。